それは、差別的な視線を感じるからです。
この視線の送り方ひとつで、人の気持ちをとらえることもできますし、反対に、「嫌な感じ」「無視しているわ」と誤解を生むことにもなります。
会員であれば、「軽く見られた」「VIP扱いされなかった」と感じるし、ビジターであれば「会員ではないから親切にしてもらえなかった」とこれも誤解しかねないことになります。
わずか数秒の視線ですが、思わぬ結果を作り出してしまいます。
よい方向に変わる時もあれば、反対に大きなマイナス要素も作りかねません。
これは超一流ホテルでも感じることです。
人の感情はさまざまな要素を持っていますが、無視されたと感じる時ほど、寂しさを味わうことはありません。
これは子供の教育にも言えます。
「あなたを見つめていますよ」のサインが、物事の上達への有効手段なのです。
もう少し見つめ合ってみませんか。
視線を送ってみませんか。
都市銀行の研修センターには、講師としてよくうかがいました。
研修担当者はもちろんいるのですが、社外講師を呼び、第三者、消費者、専門家、口うるさいおばさんの角度から見た参考意見を聞く時間を設けているのです。
研修担当者には秘書トーナメントで入賞した人などがいて、これが接客の極致と言わんばかりに応対を指導しています。
もちろん、できれば最高でしょうが、実際はそうもいきません。
マニュアル的に完成されていても、冷たさを感じる応対が多く見うけられます。
スマートなカッコよさを望むか、少々鈍臭くても心がある応対を好むのか、これはそれぞれのチョイスです。
個人的には、スピーディで業務知識が豊富で明快な人の応対を好みます。
何を尋ねても隣の先輩に確かめているような情景は、許容範囲を超えることがあります。
はじめから隣の先輩に応対してほしかったと思うことがしばしばあります。
時間に余裕のある人はまた別の好みがあると思いますが、「プロが少ないなあ」と感じるこのごろです。
ところが、昔は親切心なんて微塵もなかった公共施設ですが、最近は随分と変わってきて驚くことがあります。
先日、転入届を提出するために区役所の出張所に行きました。
「この手続きは加分でできますか」と尋ね、その通り加分以内に手続きをすべて終えて駅に向かって歩いていると、後ろから呼び止められました。
新しい町で名前を呼ばれたので驚いていると、「コンピューターでチェックしましたら相違点があります。
お急ぎのようですので、これに入れて後日お送りください」と書類を渡されました。
「17分でできますか」と尋ねた人ではないのに、ちゃんと把握していて、しかも追いかけてきてくださいました。
手短に要領よく説明してくださり、これには感激しました。
こんな親切が区役所にあったことで、公共施設のありがたさに接しました。
「親切だ」「感じがよい」と思うのは、しっかりした仕事プラス思いやりの一言です。
少しささくれはじめたこの世の中、こんな小さな配慮で心和む瞬間を持てるのです。
自分でしてもらった優しさを他人にお返ししてください。
「日本では選挙の時しか仕事がないの」と、あるカラーコーディネータ!の人が話していました。
一時期、日本のエグゼクテイブの服選びやへアーカットにまでついていき、デザイナーにアドバイスして生計を立てていた人たちが存在しました。
しかしもうすでに過去の話です。
少し前のCMで、「僕のスタイリストは妻です」というのがありました。
それが本音でしょう。
妻は一生懸命に自分好みの夫を作り出していきます。
夫も、妻の言葉通りにしておけば問題ないくらいにしか興味がないのかもしれません。
すべての妻がセンスよく、夫の仕事、立場などしっかり把握できていれば問題ないとは思いますが・・・。
ある銀行のカジュアルデーに遭遇しました。
悲惨の1日です。
男性はネクタイをはずすだけでカジュアルのつもりになっています。
毎日着用のスーツにいつものシャツだけを着ています。
そこで働く女性もひどいの一言です。
テラーの女性もキャミソールにスカート、カウンター越しには「下着だけ?」と見間違えてしまいます。
「これはやらなかったほうがよかったんじゃない」という企画です。
こんなことで、お金を預けても信用できる雰囲気を保てているのでしょうか?「見た目」は印象づけに効果的であるべきです。
この銀行はあの時点においてはマイナスイメージ、先端をいっているようでいっていません。
確かな信用を与えていないからです。
この銀行の狙いは若年層の顧客拡大にあったのでしょうか。
窓口テラーのキャミソール、おじ様には色気で客層を広げるつもりだったのかもしれないのです。
そういう意味では成功なのでしょうか。
ヘアースタイルはブラシを使う必要なしふうが流行りだし、ブラウスやスカートは折り雛だか、デザインだかどちらにでも取れるものが氾濫しています。
基準がこれですと言いにくいこの時代、「イメージよく、印象を大切に」なんて抽象的な言葉は用を成しません。
他人が変なまたは奇異な目を向けた時、これではいけないと自分で判断するしかなくなっています。
何でもありのこの時代だからこそ大人に成長しなくてはならないのです。
これもかなり抽象的表現ですが、イメージは自分が納得して作り出すもの、だからこそ自分で責任を持たねばならないのです。
私は飛行機のエンジン音のなかで長い間働いていたからでしょうか、声が大きいのです。
聴力テストはいつも正常ですが、他人は「いつも元気でよいですね」と言います。
暗に「もう少し小さな声で」と言っているのかもしれません。
ドイツ人の担任教官だった時、教え子に「私たちの耳はよく聞こえます」と言われてしまいました。
とくにヨーロッパでは声の大きさに要注意です。
日本人の適正聴力とかなりのずれがあります。
フランス人の男の子にも注意されたことがあります。
シーッと指を唇に持っていくしぐさをされました。
かえって「なんか文句ある」と開き直りそうになりました。
我々日本人はもっと音に注意したほうがよさそうです。
自分のたてる音に無頓着な人が多すぎます。
電車のなかでの携帯電話はその最たるもの。
スイッチを終始オンにしておきたい気持ちもよくわかります、切っていたわずかな時間に大切な人からのコールがあったら一大事です。
せっかくのチャンスを逃したら大変、そんな気持ちも理解できます。
でも、電車のなかでは電源OFFがルール。
万が一、乗車中にかつできたら、「今このような状態ですので、17分後にかけなおします」と、周りに迷惑のかからない音量で答えます。
きっと他のマナー本には「電車に乗ったらスイッチは切ること」と書かれていると思いますが、着信音を工夫し、他人に少しでも迷惑にならない方法を探しましょう。
そして返事の会話の音量は10分コントロールしてください。
それと、小声だからといっても長話は禁物です。
気になる音は電話だけではありません。
テレビの女性リポーターの声もまた、騒音の一つです。
ピーピー、ガヤガヤ、上ずったトーンで、大したことでもないのにわざと驚いてみせるあの陳腐な言動。
テレビの放つトーンはもう少し下げてほしいものです。
冷静な低めのトーンで話せる女性のほうが、魅力を感じるものです。
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